夫の勇輝さんは、2005年に仲間と創業したベンチャーで取締役COOに就任。事業責任者として携わった「おてつだいネットワークス」「イマナラ!」は、モバイルプロジェクトアワード優秀賞を受賞した。妻の美和さんも憧れていた、有名女性誌の編集に携わり、夫婦ともに順風満帆なキャリアを歩んでいた。
しかし、2009年、「何か」が満たされないと、仕事を辞め夫婦で海外22カ国へ2年間の旅に出る。旅の中で、「ソーシャルトラベル」という形を手にした。旅をしながら、訪れたその場所で、ちょっとイイことをする旅のことだ。
インドでは貧しい農村に暮らす子どもたちに、現地の大工が製作した机や椅子を贈り、アフリカのマラウイでは酒に目がない若者と自立への道をともに考えた。その旅の模様を納めた著書『ソーシャルトラベル 旅ときどき社会貢献(ユーキャン 自由国民社)』も今月5日に出版した。