−−岩手県陸前高田市広田町に移住して半年になります。生産組合のお母さんたちが作った数種類の野菜を詰め合わせ、野菜パックとして販売する活動をしています。この活動でお母さんたちに変化はありましたか。

煙山:今までは、いくら作っても売れないと半ば諦めている空気がありました。ご近所付き合いが強いので、自分たちで食べる分とお裾分けする分しか作っていませんでした。だから、正直、お金は稼げなかったです。畑作業が好きだけど、お金にならないからと諦めてしまう人もいました。

でも、野菜の詰め合わせパックを販売することになり、こっそりと新しい野菜を作り出すお母さんや、6年前にビニールハウスを辞めた76歳の方などが、農家を再開し始めたのです。

お母さんたちの変化を見られた時には、なんとも言えない喜びを感じます。小さくですが、日々変化しています。「できない」が「やってみよう」に変わることには、感動します。

今では、お母さんたちがもっと色々なことを知りたいというマインドになり、6次産業化や管理栄養士の資格を取得するセミナーなどにも一緒に参加しています。将来は、農家レストランを開きたいという夢があるのです。

自分を変えることができるのは、自分だけ

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