大学院卒業後、東京で大手広告代理店に勤務していたが、選考していた河川工学を生かす研究にかかわるプロジェクトへ誘いをうけ、北海道の企業に転職を決断した。
河川の設計は、人の命にかかわる重要な技術であるにもかかわらず、一般の人々には認知されにくい。すばらしいエンジニアに囲まれ研究に没頭していたが、自分たちが開発した技術がきちんと世の中に伝わらず、技術の正しい使い方ができていないと感じていた。
「せっかくのすばらしい技術も、人にわかりやすく伝えられないと生かすことができない。きちんと人に伝えるための方法はないものか」と模索する中で、TEDのプレゼンテーションに出会った。
「人を動かせる伝え方」にはどんなことが重要なのか、どんな工夫があるのだろうとTEDプレゼンテーションを見て、学んでいた。ちょうどそのころ、知り合いを通じてTEDxSapporoの存在を知り、立ち上がったばかりの未熟な活動を応援すべくスタッフとして参加することを決意した。