会員制転職サイト「ビズリーチ」は3月6日から、東北の新産業づくり、コミュニティー形成を推進するための経営人材の公募を行っている。今回公募するのは、復興庁やグーグルなどが支援する4つの事業。募集開始して、1週間ほどで、すでに1400人以上から申し込みが来ている。(オルタナS副編集長=池田真隆)
ビズリーチでは、3月6日から特設ページを設け、4月6日まで公募する。公募する事業は、「WORK FOR 東北」、「復興応援キリン絆プロジェクト」水産業支援(日本財団)、「イノベーション東北」、「RCF復興支援チーム」の4つだ。がれき処理やインフラ整備が整いだした東北の地で、新産業づくりやコミュニティー形成を担っていく人材が求められている。
公募開始の記者会見が6日に東京で行われた。RCF復興支援チームの藤沢烈代表は、「今回の合同公募で私たちが求めているのは、企業で経験を積んだビジネスのプロフェッショナル人材。消費者が欲しいと思う付加価値を持った商品をつくるために、商品づくりやマーケティングを一から見直し、事業そのものをつくり直していくことが求められている」と話した。
事業活動を通じて社会的な課題を解決していくCSV(Creating Shared Value)活動に積極的な企業が増えていることにも触れ、「この分野は今後大きなマーケットになると予想している。本プロジェクトに関わったという貴重な経験と特別なキャリアは、今後のキャリアアップに十分生かせる」とした。
今年1月、ビズリーチ会員1810人にアンケートを実施した。「日本社会を変革するために、あなたのビジネス経験を行政で生かせるポジションの公募があった場合に興味はありますか」に対し、94%が「興味がある」と答え、「ビジネスプロフェッショナルが民と官を行き来するケースを増やした方がいいと思いますか」に対し、97%が「賛成」と回答した。行政や官民連携の仕事に対するビジネスプロフェッショナルの関心の高さが伺える。