2011年度からは28歳の女性社員に向けたキャリア支援制度「Career Cafe 28」を行っている。入社5年目、仕事にも精通してきた一方で、結婚や出産がリアリティを持ち始め、悩みが増えてくる28歳というタイミングで、先輩ワーキングマザーとの交流イベントやグループ会社の女性先輩社員との一対一のキャリア面談を通して、将来への漠然とした不安を解消することが目的だ。
28歳の女性にターゲットを絞っている理由として二葉氏は、「ひとつの事を学ぶまでに1万時間かかると言われています。それが入社して5~6年。学べたという実感と共に次にどうするか、という漠然とした不安が生じる時期です。また将来子どもを持つことを考えているのであれば、20代のうちに、出産後のキャリアを戦略的に考えた上で、今どうすべきか、という点を伝えています」と話す。
先輩ワーキングマザーとの交流イベントでは、先輩が実際に直面した悩みや解決策を共有している。その中で、共通しているのは28歳から仕事の「質」を意識した働き方を心掛ける事、自分にしかできないこと(介在価値)を伸ばしておくことだという。「子どもが生まれ、時間的な制約がある中、成果をあげるために、生産性を高めておくこと、あの人は●●が強いと言われる何かを作っておくことは、復職後も大いに役立つ、という事は先輩ワーキングマザーが話す中でも共通しています」。
■チャレンジする事を通じてキャリアの幅を広げる事