「Career Cafe 28」は社内の女性たちには刺激となっており、参加者の満足度は100%だという。感想としては、「相談する人ができて、将来への不安が解消された」、「先輩社員の話やワークを通して、悩みすぎずに、今できることをしていこうと思った」などのポジティブなコメントが多いとの事だ。

二葉氏は今ある中で判断をするのではなく、ゼロベースでどういう働き方がしたいのか考えて欲しいと話す。「一人でも多くの女性が、できている環境の中で判断するのではなく、欲しい環境を作ろうとする自分でいれるようにサポートしていきたいと思います」。

同社の中で自分自身でありたい環境をつくっている女性社員の一人には、新入社員もいる。2012年10月に新卒で入社した佐藤恵里さんだ。ダイバーシティ推進部に所属し、「Career Cafe 28」の運営を担当している。彼女は内定者時代に子どもを出産、現在1歳8カ月の子を持つワーキングマザーだ。

佐藤さんは自身の経験から、同世代に向けて、メッセージを残した。「私は内定者時代に子どもを出産したため、仕事をすることは無理なのではと感じていました。けれど、いまこうして働くことができています。動いてみれば、自分らしい働き方に出会えるのだ、と実感しています。悩んでいる女性がいたら、自分で勝手に選択肢を削らないでほしいと伝えていきたいです」。


◆二葉美智子
株式会社 リクルートホールディングス ダイバーシティ推進部 グループマネジャー
1999年リクルートへ入社。人材関連事業で大手企業を担当する営業職を経験後、2005年からは
中国上海へ赴任。人材関連事業の立ち上げに携わる。2009年に帰任し、グローバル人事、
中途採用などの人事領域を経験後、2012年4月より現職、現在に至る。

◆佐藤恵里
株式会社 リクルートホールディングス ダイバーシティ推進部
2012年リクルートへ新卒入社し、同部署へ配属。

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