「バットは振っただけ、上手くなる。練習しないといつまでもうまくならないし、やってみないとホームランも打てない」
 
今年の春に働いていた地元カンパニーの代表児玉光史さんに言われた言葉。

私は、大学を卒業後、新卒で入社した会社を半年で退職。2011年2月から、「ぱぱとままになるまえに」の活動をはじめたが、それだけでは生活が成り立たず、様々なアルバイトを転々としていた。

社会人になり、初めて年間を通して働いた会社、それが地元カンパニーだった。入社時に、「私はいつか、『ぱぱとままになるまえに』の活動だけで生きていきたいんです」と伝えてあった。

働き始めて一年が近づいたとき、「いつまで地元カンパニーで働くのか」という話になった。

やりがいもあり、働く環境も、共に働く人も大好きだった。所属を転々としていた時には感じることができなかった安心感と心地良さもあった。それだけに、「会社を辞め、活動に専念すること」が怖かった。

野球部だった児玉さんは野球に例え、「バットは振っただけ、上手くなる。練習しないといつまでもうまくならないし、やってみないとホームランも打てない」と言った。寂しいけれど、一年間お世話になり、経験したことを活動に生かして、社会に還元するためにも、会社を辞めることを決意した。

「まだ、できない」「もうちょっと経験が必要だ」と想像するだけで行動できていなかった私を勇気づけてくれて、行動に移すきっかけをくれた大切な言葉です。(寄稿・ぱぱとままになるまえに代表 西出博美)

「ぱぱとままになるまえに」代表の西出博美さん。  ©NAOYUKI HAYASHI.

西出博美:1987年7月7日生。 「ぱぱとままになるまえに」代表。2011年2月「両手を広げてパパ・ママになったことを喜べる社会」をつくるため、「ぱぱとままになるまえに」立ち上げ。なりたい職業のように「ぱぱとままになること」を、夢見ることができる世の中にするために活動中。 結婚・妊娠をしていない「ぱぱとままになるまえ世代」の当事者として、『パパとママになるまえに本当に知りたいこと』をみんなと共に探求中。

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