農業周辺の環境に生息する生きものを調査するスキルを身につけ、循環型農業を実践する「Bioアナリスト」を目指す人のための講座が開かれる。就農やアグリビジネス参入を志す社会人のためのビジネススクール「アグリイノベーション大学校」(マイファーム運営)の講座の一つだ。週末に開講するので、仕事を続けながらでも学べる。各分野の第一線で活躍する講師陣による「座学と実学」を習得し、持続可能な農業の実践を目指す。(オルタナS副編集長=池田真隆)

田の生態系を観察し、水田環境を調べる

同講座では、バイオエネルギーや有機農業概論を座学として学んだ上で、田畑に生息する生きものや雑草を収集し観察する実習を行う。多様性を受け入れる本来的な有機農法を習得することが狙いだ。講師には、有機農産物宅配システム「らでぃっしゅぼーや」創業者の徳江倫明氏や、生きもの認証推進協会の林鷹央理事らを迎える。座学を東京都内で、実習は埼玉県比企郡で開講する。

4月5日には、東京渋谷で徳江氏による本講座の体験セミナーが開催された。インターネットの発達で生産者と消費者のコミュニケーションが密に取れるようになり、農家は新たなPR手段を手に入れた。そのような現代社会では、何よりも「信頼性」が価値となると徳江氏は見る。

「生物多様性が豊かな田は、水田環境が良い証拠。田の環境を保証する生きものたちを理解するBioアナリストとして農業を実践することも、新規就農を目指す者の新たな強みとなるはず」と言う。

農水省の調査では、新規就農者は有機農法に興味を強く持つが、実践できていないことが分かった。徳江氏は、(有機のマーケットは)全体の1%以下で流通にも乗らないという。「農薬に頼る方法から、生物多様性を維持し、次世代につながる農法をここで学んでほしい」と話す。「Bioアナリスト養成講座」の申し込み締め切りは4月21日まで。

アグリイノベーション大学校「農業と環境~Bioアナリスト養成講座」申し込みはこちらから