吉田尚弘:1991年生、報道写真家(フォトジャーナリスト)、自らが精神疾患を患った事から、16歳当時に2年間を費やし、単身で東南アジアを横断した経験が、現在の活動の基盤。2013年、内戦下のシ リアにて自由シリア軍の従軍取材を行い、シリア問題を始めに、多くの紛争地の抱える問題に目を向ける。国内では、精神疾患の現状を取材。日本全国で講演会活動を行い、報道番組からバラエ ティー番組まで幅広く活躍中。*取材活動を応援いただける法人・個人様のスポンサーを募集しています。力になって頂ける方はご連絡をお願いします。
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アラブの春の影響を受け、2011年3月に民衆が立ち上がったシリア。民主化を訴えてデモに参加していたシリア国民は、独裁政治を続けるアサド政権によって弾圧され、多数の死者が出た。それを期に内戦へと突入し、現在では死者数が10万人を超えた。この惨事は、今世紀最大の内戦・惨事と言われ、過去に大規模な虐殺がルワンダで起きたツチ族フツ族戦争以上の被害が出る可能性があると指摘されている。そんなシリアでは、一体何が起きているのか。当時21歳の私は、2011年3月にシリアを潜入取材した。
中東に位置するヨルダンには、隣国シリアで起こる内戦の影響で数え切れないほどの難民が逃げ込んでいる。シリア内戦は勃発から丸々三年以上が経過するが、全くと言っていいほど解決の糸口が見えない。それどころか、明らかに現地の状況は悪化の一方を辿る。そんなシリア内戦によって失われた命は既に15万人を超える。今現在も、戦闘や空爆によって新たな命が失われる。そんな、ヨルダン東部に位置する砂漠地帯に世界最大規模となるシリア難民を受け入れる為の難民キャンプが誕生した。
シリアで少年嘆く 「僕はアサドじゃないよ。大人になったら全力で走りたい」
内戦が勃発してから三年以上。なかなか国際社会が解決に導く事ができないほど、現地の状況が複雑化しているシリア。日々、空爆や戦闘によって大切な命が失われている。私が以前にシリアを取材した時、シリア北部の町にて一人の少年と出会った。
【コラム】当事者が語る精神疾患vol,1 ~自殺と身の回りの精神疾患~
同じ「死」という出来事でも、人の数だけストーリーがある。そして、私が注目をしたいのは自ら命を絶ってしまう自殺という脅威の存在だ。死に対し、向き合いながら取材をする私であるが、実は私も自分自身の死を何度も考えている。その理由は、私自身が発症をした精神疾患の存在だ。
【コラム】当事者が語る精神疾患vol,2~自立の壁は「社会の効率化」~
「精神疾患などを抱える人々が、自立して生活をしていく環境が無い」と語るのは、名古屋市を中心に精神疾患者の生活の質を上げるためにサポートを行う、一般社団法人しんの本間貴宣代表だ。本間代表は、高校2年生になるまでやんちゃな事を沢山していた元気な少年だったという。ところが高校2年生のある日、授業を妨害しようとチャラけていたら、担任の先生と目が合った。先生は、怒ることも無く、とても悲しい瞳をしていたという。