みんなの夢AWARD5学生事務局は10月26日、大学生を対象とした夢プレゼン大会を開いた。「農業のかっこよさを伝えたい」、「ジャーナリスト×アイドルの、『ジャナドル』になりたい」「プレゼンテーションスキルを教える教育支援をしたい」など、5人の学生がプレゼンした。発表者の一人には、3歳から四葉探しを始め、15年間で4万葉の四葉を見つけたという特異な才能の持ち主もいた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
専門学校に通う生澤愛子さん(18)は、世界一の四葉ハンターになることを目指す。3歳から四葉探しをはじめ、これまでに見つけた総数は4万葉以上。本人は、1時間あれば「250葉は探せる」と言う。
幼少期は四葉を探すことに何の抵抗もなく、過ごしていたが、中学校・高校と成長するにつれて、「四葉探しが好きです」と周りに言うことに恥じらいを覚えるようになったと振り返る。高校生のときは、「四葉探し」をバカにされて、クラスの男子に、からかわれてしまったこともあるという。
しかし、アーティストインキュベーターの四角大輔さんから、「恥ずかしがらずに、好きなことをやり続けていけばいい」との後押しを受け、四葉探しを仕事にすることを決意した。現在は、探した四葉をスイーツに着けて届けたり、四葉を探すピクニックも企画している。将来は、「世界各国で四葉を集めて、四葉集めのギネス記録にも挑戦したい」と語った。
■「農に対する価値基準を高めたい」
金子隆耶さん(甲南大学4年、アグリスタ代表)の夢は、若者の農業リテラシーを上げることだ。ウェブサイトを立ち上げ、JASマークなどの認証基準を伝え、学生向けに収穫体験ツアーも企画している。金子さんが農に関心を持ったのは、大学2年生の頃。三重県の中山間地域へ1カ月間の農業インターンに行った。
現地に着き、お世話になる農家へ挨拶をしたが、返事もそっけなく、会話もなく、金子さんを置いて、すぐに田んぼに作業に行ってしまった。しかし、一緒に作業をして、一仕事終えると、はじめてニコッと笑ってくれたという。農家と意気投合したこの体験から、生産者へのイメージを変えたくなった。金子さんは、「消費者の農業リテラシーを上げて、農に対する価値観を高めていきたい」と話した。
このほかにも、井上創太さん(明治学院大学4年、Be Your Dream Project代表)は、大学卒業後に起業して、大学生向けのキャリア教育の一環として、プレゼンテーションスキルを教えていきたいとプレゼン。迫田亮太さん(大阪経済大学3年)は、日本の第一次産業の若者離れを解決したい、看護学校に通う芦沢望さんは、日本と海外の情報を発信し、国と国をつなぐ「ジャナドル」(ジャーナリストとアイドルを掛け合わせた造語)になりたいとプレゼンした。
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