シリアはアラブ系イスラムが多く住むが(1割はキリスト教)、ヨルダンはキリスト教とイスラム教が混在している。そして、敢えてふたつに分けたことで、「元々、レバノンはシリアの土地だったのに」と考えたシリアがレバノンに軍隊を駐留させた。そして、レバノンに住む人々はシリアへ反感を持つことになった。一方、南半分は世界大戦後に、英国の三枚舌外交の結果に生まれたイスラエルという国が火種になり続けている。

シリアの地図では「イスラエル」ではなく「パレスチナ」という国名が書かれている。「イスラエル」と聞いただけで不快感を表す人も居るほどだ。日本でのアラビア語の先生からも、「イスラエル、という言葉を口に出さないように」と注意されたのを思い出す。

家賃にせよ、政治にしろ、色んなことには理由がある。ふとしたことに疑問を持つことが、世界を知ることにつながっていくのかもしれない。

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