これには理由がある。イラク戦争だ。イラク戦争が起こり、多くのイラク人がシリアに難民となって流れ込んだ。お金を持っているイラク難民はダマスカスにやって来て、お金に糸目を付けずに高値で家を借りる(お金を持たないイラク難民は、ダマスカスには来れず、国境付近で留まっている)。

結果、家は貸し手市場となった。一時は家賃が数倍に跳ね上がり、今も数年前と比べて数十%近く高い(こうした影響の中で、物価も高くなってきている。物価の上昇の中、貧富の差も生まれ、安定していた治安も少し悪くなっているということだ。以前来た時は見なかった物乞いをする子どもも見た)。そうして、物件そのものが少ない上に、治安も含めて良い物件は高くなり、僕がこのような、分不相応な家に住むことになった。

ショッピングモール

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ダマスカスのウマイヤドモスク

ダマスカスのウマイヤドモスク

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