同私塾は、実践に特化したビジネススクールだ。この私塾に入塾できる学生は、全国で50人のみ。12月10日まで、応募を受け付けており、書類審査を通過した100人が研究メンバーとして加入する。研究メンバーは2016年2月から4週間をかけて、新規事業の立ち上げ・組織運営、資金調達などの連続講義を受ける。

そのカリキュラム終了後に、研究メンバーは事業構想などのプランを提出し、その案をもとにメンター陣が正式にメンバーとして加入する50人を選ぶ仕組みだ。正式メンバーに選ばれた学生は、6カ月をかけてメンターの指導を受けながら実践を行う。

実践には、3パターンある。1つは、メンターが注目するスタートアップで起業家の右腕としてインターンすること。学生には、活動資金として30万円が支給される。2つ目は、メンターらと業務委託契約を結び、事業開発を行う。その学生には仕事として依頼し、その発注額は50~100万円。そして最後は、起業すること。起業を選んだ学生には、返済義務がない30~100万円が支給される。

この私塾の特徴は、豪華なメンター陣。私塾の学部はテクノロジー、ファイナンス、教育、地域経済、途上国、インターネットの全部で6つあり、それぞれの領域の第一線で活躍するイノベーター24人がメンターになっている。

ファイナンスでは松本大・マネックスグループ代表執行役社長CEO、教育では藤原和博氏、途上国では、HASUNAの白木夏子代表、インターネットではディー・エヌ・エー創業者の南場智子氏。

6カ月の実践後、デモデイが開かれる。デモデイに登壇できるのは、塾生たちのなかから、メンターが選んだ15人。そのなかから、最優秀・優秀を決める。聴衆には、メンター、投資家など300人を集めるという。

■「人生は自分で切り開いて」

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