18歳の現役大学生が茨城県境町の参与として、マーケティング活動にかかわっている。同町に住む中高生の意見をすくい、町の政策に反映させていく役割を担う。一体どんな若者なのか。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

境町の参与に就任した塙さん

境町の参与に就任した塙さん

塙佳憲さん(18)は今年4月、慶応義塾大学総合政策学部に入学した大学1年生。生まれは、茨城県ひたちなか市。16歳のときに、デザイン会社「飛脚堂」を起業し、名刺やロゴデザインを行ってきた。高校生向けのビジネスコンテストやハッカソンなども企画してきた。

高校3年生のとき、麗澤大学地域連携センター客員研究員に就任し、設立シンポジウムの企画等にも関わってきた。昨年10月に、境町と麗澤大学が包括的地域連携協定を結び、その一環として、境町マーケティング推進本部が発足した。

同推進本部は、住民満足度を高め、地域のブランド力向上を図っていく。CMO(チーフマーケティングオフィサー)、CMO補佐監、CPM(シティプロモーションマネージャー)、観光協会会長によって構成される。

CMOには、松野豊氏(麗澤大学地域連携センター客員研究員)が、CMO補佐監には、塙さん、CPMには電通に務めている名島郁夫氏が就いた。

境町の人口はおよそ2万5000人で、町内に高校は1校のみ。今夏の参院選から選挙権が18歳に引き下げられることを見越して、18歳の塙さんのアイデアで、若者をまちづくりに巻き込んでいく。

塙さんは、「麗澤大学の学生や県外の若者とマッチングさせて、境町の高校生向けにキャリア教育を展開していきたい」と言う。

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