日本財団CANPANプロジェクトとオルタナSが開催する「NPO大学」第3回目はゲストにNPO法人YouthCreate代表・原田謙介さんを招いて開講しました。今回のテーマは「政治」です。*この記事は「青春基地」からの転載です。
原田謙介さん:
岡山県出身、東京大学卒業後NPO法人YouthCreateを立ち上げる。代表として若者と政治をつなげる活動を現在も続ける。
新聞も読んでいない高校生が政治と出会うまで
原田さんは岡山県出身、愛媛県の高校から東京大学へ進学したことをきっかけに東京へやってきました。現在、30歳。
政治との出会いは大学時代の国会議員事務所のインターンシップでした。
「高校時代、新聞を読むような真面目な高校生でも、家の中で政治の番組を見ながら話すような真面目な高校生でもありませんでした。それでも大学時代は政治・行政・法律この3つに関わることをやりたいと思っていたんです。」
そこでたくさんの人に会ったことで原田さんの政治へ抱いていたイメージが少しずつ変わっていきます。政治家、政治家を支えるスタッフ、地元で応援してくれる人々や様々な業界の人々、メディア、いろいろな人と出会うことを通じて政治家は決して悪者ではないと気付いたと言います。
「でも、そこで若者と全然出会わないことに気づくんです。普通の大学生と政治家が会うこともなければ、20代の人でさえ政治家と会う場面を見ることはまずありませんでした。何かがおかしいなと思いました。」
政治家は若者と出会わず、若者は政治家と出会うことがない。だから若者は政治家がどんな人かわかりません。若者と政治家、お互いがお互いのことを全く知らない状況に疑問を抱き、学生団体「ivote」を立ち上げたことをきっかけに若者と政治をつなぐ活動をはじめます。
若者と政治をつなぐために、NPO法人YouthCreateの挑戦
若者と政治をつなぐ、そのために必要なのは一体どのような取り組みでしょうか?
「若い世代は選挙に行った方がいい、政治に興味を持たないとまずいよと伝えていっても限界があると考えています。社会全体が変わらない限り、若者に選挙権が与えられても何も変わらないんです。」
若者と政治家が出会うことのない状況を変える、そのための第一歩が教育です。中学校や高校へ足を運び、生徒だけでなくその周りの大人達、保護者や先生、地域の人々にアプローチしていきます。
「環境問題って京都議定書を定める前後から問題提起がはじまって、節電とか環境に良い取り組みっていいことだよねっていう雰囲気が作られたんです。それまで市民権を得ていなかった。若者と政治についても同じようなイメージを持って欲しいと思っています」
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