社会問題への取り組みに対して、不特定多数の賛成・反対の意見を可視化することで、自分事化につなげるニュースアプリがある。開発したのは24歳の廣瀬智之さんが率いるソーシャルベンチャーTomoshi Bito(福岡)。「どちらの意見も見ることができるので、多面的に問題を理解することができる。理解した上で、自分の意見を考えるので社会問題を自分事化できる」と話す。(オルタナS編集長=池田 真隆)

ミレニアル世代の起業家であるTomoshi Bitoの廣瀬社長

同社が9月3日にリリースしたニュースアプリは、「Social Post」。無料でダウンロード可能。タグラインは、まさに「社会に貢献したい人のためのニュースアプリ」だ。

環境保護やジェンダー、民主主義など様々なテーマで厳選した記事を配信しており、政治家やジャーナリスト、社会起業家らの識者の解説コメントを読むことができる。現在登録している識者は31人。

Social Postの3つの特徴、社会に特化した情報を手軽に知れて、専門家の視点で理解が深まる仕組みになっている

社会起業家のプラットフォームを目指すボーダレス・ジャパンの田口一成社長や誰も排除しない「まぜこぜの社会」の実現を目指す一般社団法人Get in touch代表で女優の東ちづるさんらが揃う。

識者のコメントを見ながら、ニュースに対して「賛成」「反対」「その他」の3拓でユーザーは意見を投稿できる。

Social Postを開発した廣瀬さんは、「(社会問題への)関心がないわけではない層」を狙ったと話す。「関心がないように見えるけど内面では知りたい、理解したいという気持ちを持っている人は一定層いる。みんながその問題をどう思っているのかが分かれば、その層の関心を引けるはず」。

同社では、3月に社会問題や政治関連のニュースについて賛成・反対の意見を投稿できるニュースアプリ「どっち?」を開発していた。SOCIAL POSTは、識者のコメントを閲覧できる機能を追加しており、リニューアルした形だ。

Social Post


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