若者向けに着物を展開するブランド「巧流」(コール、東京・江東)はこのほど、和紙100%のマスクを開発した。生地は多孔質なマニラ麻を原料としており、表面に無数の気泡があり、手洗いするたびに気泡が活発化し、抗菌作用が働き、臭くなりづらい。環境の変化に合わせて湿度を調節する働きもあるので、保湿効果もある。注文が増えており、現在注文すると5月中旬から6月中旬にかけての発送となる。(オルタナS編集長=池田 真隆)

繰り返し使える和紙100%マスク

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” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]このマスクのカラーは、オフホワイト、グレー、ネイビーの3種類。価格は税込2980円。多年生植物であるマニラ麻の樹脂には、紫外線をブロックする力があり、紫外線を89.2%カットする。中性洗剤を使って手洗いすれば、繰り返し使える。サイズ調整ができる耳のゴムもウォッシャブル素材でできている。化学薬品などを使用した抗菌加工はしていない。

カラーは3種類、いずれも送料別で2980円(税込)

製品の一つひとつを手作りで生産しているため、現在注文すると5月中旬から6月中旬にかけての発送となる。

巧流は2019年の4月にできたブランド。若者向けに着物など和装を広げることをミッションに掲げる。国内縫製のオーダーメイドで、洋服生地を使っているので、洋服やスニーカーと合わせても違和感がなく着られるように仕立てている。

巧流を立ち上げた、兄の元山巧大さん(右)と弟の誠也さん

立ち上げたのは、着物の仕立て屋の家で生まれた20代の兄弟。新型コロナウイルスの影響で、注文のキャンセルが相次ぎ、売り上げのめどが立たずに窮地に追い込まれていたが、和紙100%の生地を扱う取引先に提案され、マスクの販売を始めた。

4月上旬から生産を始めたが、すぐに用意した3000枚が完売した。和裁士の資格を持つ兄の巧大さんは、「4月には最大で1日で700万円を売り上げた。経営の危機を、このマスクに救われた。マスクを通して、天然素材の持つ効果を体感してほしい」と話す。

和紙100%【洗えるマスク】紙なのに破れなくて、水に強い!天然由来の高機能素材”和紙”




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