オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。
一人ひとりの「権利」を確立させていく
私たち〈もやい〉は、日本の国内の貧困問題、格差の問題に取り組む団体として、2001年に設立し、生活困窮者への支援や居場所つくり、政策提言活動をおこなっています。
現場での生活困窮者への支援としては、ホームレス状態の人がアパートを借りる際の連帯保証人をのべ2400世帯引き受けたり、ホームレスの人やネットカフェ難民などの生活困窮者からの相談を年間4000件対応したりしています。
コーヒーの焙煎やコミュニティカフェの営業を通じた社会参加の機会の提供や居場所作りの活動もおこなっています。
2018年には認定NPO法人として全国で初めて宅地建物取引業免許を取得し、高齢や病気や障がい、生活困窮などにより住まいの確保に苦労している人への不動産仲介の事業も始めました。
私たちの活動の原資は個人の方からのご寄付によって支えられています。しかし、当然ながら私たちの活動によってすべての生活困窮者が支えられるわけではありません。
例えば、北海道や沖縄の人から相談が来たとして、東京に事務所がある私たちが直接相談対応できるかというと、電話やメールでの応答が精一杯です。実際にその地域で支援活動をおこなっている団体や個人がいないか、利用できる公的な制度がないか、私たち「だけ」ではないさまざまなリソース(社会資源)を必要としています。
…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。