「東京で消耗しながら細々と稼ぐよりも、地方で伸び伸びと大きく稼ぐ人は増えている」――。そう話すのは、地域起業家のトータルプロデュースを行う公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト代表理事の中川直洋さんだ。新型コロナの影響で、一極集中型の東京のもろさが浮き彫りになり、経営にも影響を与えている。中川さんは、「固定費が高い東京よりも地方企業の方が儲けやすくなった。これからは地域起業家の時代がやってくる」と強調する。(オルタナS編集長=池田 真隆)

ジャパンチャレンジャープロジェクトの経営陣

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” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]ジャパンチャレンジャープロジェクトの事業内容は、「地域起業家のトータルプロデュース」。社会起業家は社会の課題をビジネスで解決することを目指す起業家のことを指すが、地域起業家は地域の課題をビジネスで解決する起業家を指す。

ジャパンチャレンジャープロジェクトでは、地域起業家の発掘から育成までを手掛ける。具体的には、千葉県銚子市や長野県小諸市、大阪府四条畷市、石川県輪島市など全国7カ所で地域起業家を発掘するビジネスコンテストを主催している。

一般的なビジネスコンテストと一線を画すのが、ただビジネスプランを発表するだけで終わらないところだ。各地域ではコンテストに登壇する地域起業家を公募するが、選ばれた地域起業家の事業のミッションやビジョン、戦略などをブラッシュアップする。

中川さんはこのほど地方で企業するためのノウハウをまとめた本を発行した

中川さんは、「誰から売り上げをあげるかはっきりさせる。ビジネスアイデアからビジネスモデルに昇華させる」と話す。複数回のセミナーを受けた起業家がコンテストでビジネスプランを発表するが、受賞して終わりではない。希望する受賞者には、ジャパンチャレンジャープロジェクトが起業支援を行い、実際の事業化まで伴走する。

この仕組みを考えた中川さんは、前職で社会起業家の支援を10年以上行っていた。日本武道館で開いたソーシャルビジネスをテーマにしたコンテストの総合プロデューサーだ。このコンテストでは、バリアフリーを推進するミライロの垣内俊哉社長ら数多くの著名な社会起業家を表彰してきた。

地域起業家に関心を持った経緯は、社会起業家を発掘するために、全国を周っていたときに、地方のポテンシャルに気付いたからだという。「例えば、関東圏の人口は全体の3割程度、残りは地方在住者。人件費も家賃も、配送費も東京の方が高いし、競合他社も多い。固定費が高いことはコロナ禍では死活問題。これらのことから地方のほうが利益は出しやすい」。

ジャパンチャレンジャープロジェクト代表理事の中川直洋さん

さらに、地方の良さについて、「コストや人口密度の低さだけではない」と説明する。「わざわざ、その土地に行きたいと思わせる資源が、そこにはある。頭をひねって、その資源でどう儲けるのかを考えれば事業は育つ」。ビジネスの本質として、「風光明媚な風景は無料のままだが、その風景に付加価値をつけることで商売に育つ可能性がある」とする。

地域起業家が成功するためには5ステップがあると言う。一つ目は、ミッション、ビジョン、バリューを定める経営理念の策定。二つ目が、ブランド、マーケティング、マネジメント領域の経営戦略。3つ目が、社会や環境の動向を知り、先を予測して動くこと。ジャパンチャレンジャーアワードでは、政治、経済、社会、技術の4つの分野で予測することが重要としている。

4つ目がビジネスパートナーの選定。経営理念を軸にビジネスパートナーを探すことがポイントだ。そして最後が、収支計画。この5つ抑えながら地域起業家の事業づくりを支援している。

鎌倉で地方創生の祭典

ジャパンチャレンジャープロジェクトでは10月6日、鎌倉は建長寺で「地方創生の祭典」と題したイベント「ジャパンチャレンジャーアワード」を開く。これまでは各地域で開いていたが、今回は全国版だ。全国から地域の課題を解決するビジネスプランを持つユニークな7人の地域起業家が集まり、ビジネスプランを発表する。その事業を応援したいと考える企業も参加しており、地域起業家とのマッチングを図る。

登壇するのは、アートとコスプレで地域の魅力を発信するコノミアキラさん、次世代忍者スポーツを考案した荒木崇さん、「飲むほど海がきれいになる」というクラフトビールの醸造所をつくった濱田祐太さんら7人の地域起業家。

審査委員長は柳澤大輔・カヤック代表取締役CEO、審査委員には、実行委員長の藤野英人・レオスキャピタルワークス社長ら7人の事業家が付いた。

さらに、地方企業をテーマにしたパネルディスカッションも予定している。新型コロナの感染防止のため、会場は70人定員だが、オンラインでの参加も可能だ。

中川さんは、「バーチャルリアリティーをテーマに面白エンターテインメントをつくりあげたい。地域起業家に興味のある自治体、企業担当者にはぜひ見てほしい」と述べる。

開催概要
いざ鎌倉!地方創生の祭典~JAPAN CHALLENGER AWARD2020~
■日時:2020年10月6日(火)10:00~17:00(9:00受付開始)
■会場:建長寺(神奈川県鎌倉市山ノ内8)
■コンテンツスケジュール
①10:00-12:00 パネルディスカッション(30-40人『得月楼』)
②12:00‐12:45 昼食(30-40人『得月楼』)
③12:45-15:35 いざ鎌倉!地方創生の祭典!JAPAN CHALLENGER AWARD 2020(70人『唐門→方丈』)
④15:50-17:00 結果発表(70人『法堂』)※17:15までにはご退場願います。
■参加人数:70名
※オンラインにてLIVE配信も行います。ご参加されたい方はこちらのサロンへの入会が必要です。パネルディスカッションも参加可。
※後日オンライン配信(Youtubeで録画したものを配信予定)予定です(AWARDのみ)。こちらは事前予約等ございません。
■参加費:〈一般〉セミナー・昼食:3000円、アワード:2000円(テキスト付)
     〈学生〉セミナー・昼食:2000円、アワード:1000円(テキスト付)
■主催:公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト
■後援:内閣府地方創生推進事務局(予定)/経済産業省関東経済産業局(予定)/農林水産省(予定)/総務省(予定)/日本取引所グループ/Nippon IT チャリティ駅伝
■サポート企業:面白法人カヤック/グリッドホールディングス/Nippon IT チャリティ駅伝/ゴーゴーカレーグループ/大和システムクリエート/アイサイト/レイメイ藤井/等
■特別協力:レオスキャピタルワークス株式会社
■協力:建長寺/HATSU鎌倉/オルタナ
■運営:JAPAN CHALLENGER AWARD事務局(公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト)
<備考>・コロナウイルス感染拡大対策のため、マスクの着用や消毒等を徹底し開催いたします。観覧席は一定の間隔をあけ、参加者の人数は制限させていただきます。