世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)など海洋プラスチックごみ問題に取り組むNGO4団体は7月10日、海洋プラごみに関する教材(PDF)を作成し、一般公開した。教材は9枚構成で、表面は写真や図版、裏面は解説となっており、野外活動や市民セミナー、学校教育などで、印刷して紙芝居のように使うことができる。各団体のホームページから無料でダウンロードできる。(オルタナS編集長=池田 真隆)

NGOが制作した教材「海洋プラスチックごみについて考えよう」

日本のプラスチックごみのほとんが「使い捨て」であり、8割が容器包装だ。容器包装プラごみの一人当たりの排出量は世界2位で、捨てられたプラごみの6割以上が燃やされている。温暖化が加速する原因にもなっている。このプラごみ問題を解決するためには、現在の「1原料」「2生産」「3使用」「4廃棄物」――の流れから、「生産」「使用」「リサイクル」を循環させるサーキュラーエコノミーへの移行が重要とされている。

この教材では、プラごみ問題の現状や原因、海鳥やウミガメへの影響に加えて、解決するために個人ができることまで紹介している。制作したのは、WWFジャパン、全国川ごみネットワーク、日本野鳥の会、容器包装の3Rを進める全国ネットワークの4団体。教材の名称は、「海洋プラスチックごみについて考えよう」。4団体のホームページから無料でダウンロードできる。

[教材の公開URL]
WWFジャパン
全国川ごみネットワーク
日本野鳥の会
容器包装の3Rを進める全国ネットワーク