前々回の寄稿で、洗濯バサミが知らず知らずのうちにマイクロプラスチックになっていることを書きましたが、僕が気になるマイクロプラスチックの原因の1つに三角コーンがあります。(高柳 豊=カエルデザイン クリエイティブディレクター)

街から流れ出るプラゴミの1つ、三角コーン

私たちは障がいを持つ仲間たちと一緒に海岸でプラスチックゴミを拾ったり、全国から海洋プラスチックを送っていただいてそれをアクセサリーにアップサイクルしているのですが、海岸で回収するプラスチックゴミの中に、赤いプラスチックがかなりの割合で見つかります。

きちんと分類集計したわけではないですが、感覚的には30%くらいが赤いプラスチックだと思います。で、マイクロプラスチックのように細かくなったものは元の姿を想像できませんが、大きい破片はなんとなく元の製品がわかるものがあって、その代表が三角コーンなのです。破片がカーブしていて、厚みはあるけれどすこし柔らかいプラスチックがそれです。

去年の9月に金沢の海岸で集めた海洋プラスチック。黄色い枠の中の赤いプラスチックが元三角コーンではないかと思われるもの

日本全国の道路、工事現場、駐車場などで見かける三角コーン。ロードコーンやカラーコーンとも呼ばれます。色は圧倒的に赤が多いですよね。警告色ということですよね。

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