三角コーンは英語ではtraffic coneと言って1914年にアメリカのCharles P. Rudabakerと言う人が発明した当初はコンクリート製で、その後1940年、アメリカのスキャロンと言う道路にペンキでサインを描く仕事をしていた人が空洞の木製の物を発明。そして1961年、イギリス・オックスフォードシャー州のデビット・モーガン氏によって世界初のプラスチックを使用したトラフィックコーンが誕生したそうです。

(参考:The History of Traffic Cones:https://www.trafficsafetystore.com/traffic-cones/history)

以来、半世紀以上、世界中でプラスチック製の三角コーンが使われるようになりました。

さて、日本で1年間にどれくらいの三角コーンが使われているのか気になりますよね。少し古いデータですが、建設工事受注動態統計調査によると公共機関による年間道路工事は 2009 年度で56, 280件。これに建設現場や公共施設や民間施設の駐車場等々での利用も考えると年間数百万個から一千万個以上の三角コーンが使われていると思われます。

もちろん三角コーンは使い捨てでは無いので衝撃などで大きく破損しない限りは使い続けられるわけですけれど、でもある意味ぶつけられるのが宿命のような三角コーン。車などにぶつけられて割れる数は相当あると思われますし、衝撃がなくとも太陽の熱と紫外線でプラスチックは劣化して割れてしまうものもあると思います。

そしてそれらは側溝から川へ、そして海へと出て海岸に打ち上げられてそこでまた太陽の熱と紫外線で細かくなってマイクロプラスチックとなる。

と言うわけで、プラスチックの洗濯バサミと同じように、誰もポイ捨てなどしなくても、私たちの生活の中から知らずしらずのうちにマイクロプラスチックは生まれているのです。

じゃあ、どうしたら良いのか・・・。三角コーンは軽くなくてはいけない。積み重ねできないといけない。着色も容易である必要があって、コストも安くなくてはならない。

で、ある程度の耐久性も必要。となると、なかなか難しいですね。生分解プラスチックを使えば良いんじゃないの?と思われるでしょうけれど、今のところほとんどの生分解プラスチックは実験室内のかなりの高温多湿の環境では分解されるものの、川や海水中などの自然環境下ではほとんど分解されないというのが現状。

もうそこはメーカーの技術者さんの創意工夫に頼るしかないのでしょうね。何を言いたいかというと、洗濯バサミもそうですが、ポイ捨てしないというモラル以外の部分で私たちの日常からかなりのプラスチックゴミが発生しているという現実を知る必要があって、それは駄目だよねという人の声が大きくなればメーカーも対応を考えるようになってくれるんじゃないかなということなんです。だからまずは知ってもらいたいのです。

ところで三角コーンという言葉、なんだか気になりませんか?○○○○コーンと言えば、僕はトウモロコシでできたあのお菓子を連想してしまうのです。三角コーンと同じで円錐形をしているあの子供が必ず指にはめて食べる誰もが知るお菓子です。でも、あのお菓子の○○○○コーンのコーンは円錐を表すconeではなく、トウモロコシのcornなのですよね。だから何?と言われると困るのですが。

高柳 豊
エシカル、サスティナブルをテーマに活動するクリエイティブチーム、カエルデザインのクリエイティブディレクター。海外向けコンピューターシステムのシステムエンジニアを経てカルチャー教室で様々な文化教室の企画運営などを経験。その後、フリーランスになってから地域通貨の発行・運営、雑誌の出版編集、地サイダーやクラフトチョコレートなどの加工食品ブランドの立ち上げなど、商品企画、ブランディング、マーケティングなどを手掛けている。企画からデザイン、コピーライティング、写真撮影などクリエイティブ全般に携わる。

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