熊本市は6月、アジアで初となる「フェアトレード(公正取引)・シティ」の認定を受けた。市民、行政を巻き込み、フェアトレード・シティ認定に貢献したうちの一人が明石祥子さんである。同市内でフェアトレード製品を取り扱う「らぶらんどエンジェル」を経営し、手掛けたフェアトレードイベントの数は、450回を超える。

明石さんは、まずはフェアトレードを知ってもらおうと、認知度向上のための活動を中心に行ってきた。2009年には、高校生を含む若者から商店主、大学の教授まで様々な人々を巻き込んで、「フェアトレード・シティくまもと推進委員会」を発足した。

市内の国際交流会館内にある「フェアトレード・スチューデントカフェはちどり」は地元の大学生が中心となって運営している。このカフェの運営を指導しているのも明石さんだ。若い人が自ら経験し、実践する場として約6年間続いている。

「最初はフェアトレードという言葉自体、知られていませんでした。認定まで長い道のりでしたが、家族の理解、ボランティアスタッフの協力、全国の皆さんからの応援のお陰でやり遂げられたと思っています」と明石さんは振り返る。誰かが先頭を切って走り続けない限り、アジア初、日本初の快挙は生まれなかったのだろう。

明石さんが代表を務める、フェアトレード・シティくまもと推進委員会ではボランティアスタッフを募集中だ。勉強会なども行っているので、興味がある人はまずは参加することから始めてみてはどうか。(オルタナS特派員 加藤千博)









会社名 らぶらんどエンジェル
住所 熊本市新屋敷1-9-7
業種 フェアトレード商品等の販売
HP http://www.fairtrade-kumamoto.com/loveland.html


◆採用情報

欠員があり次第、随時募集

採用担当者 明石祥子
電話番号 096-362-4130
メールアドレス loveland@fairtrade-kumamoto.com