no.20 SPI　スローライフで環境問題にも貢献――ナマケモノ倶楽部

ナマケモノ倶楽部（東京・江東）は、「ナマケモノになろう！」をコンセプトに環境問題を訴える環境・文化NGOだ。エクアドルを中心とした世界の環境活動の支援、スローライフの提案と実践、スロービジネスの企画と支援を軸に活動を展開している。

ナマケモノというと一般的には「怠け者」が連想され、怠惰なイメージがある。しかし、生物のナマケモノは実は省エネ、循環型の地球にやさしい生態を持つ。そんなナマケモノのような生き方を実践し、環境問題の解決につなげようというのが同団体のコンセプトだ。

具体的には、南米エクアドルのフェアトレードによる雑貨・食品の販売や、エコツアーの実践、世話人の辻信一さん（環境活動家・明治学院大学教授）を中心とする環境のキーパーソンらとのイベントやワークショップなどを行っている。

例えば、「缶ジュースの替わりに水筒を持ち歩こう」、「夏至と冬至に２時間電気を消そう（「100万人のキャンドルナイト」）」など否定ではなく、その先につながるオルタナティブな提案をしているのが特徴だ。また、「カフェスロー」をはじめ、命を大切にすることを事業コンセプトに据えた４つのスロービジネスが起業している。

会員（月額300円）になると、イベントやエコツアーへの優先参加や地域通貨「ナマケ」の利用、ボランティア活動参加の情報提供などが受けられる。アースデイやキャンドルナイトなどのイベントにも出展しているので、ぜひ訪れてはいかがだろうか。（オルタナＳ　猪鹿倉陽子）

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