震災後、福島の子どもたちは放射能の影響で満足に外で遊べていない。
そんな子どもたちを招待し、思いっきり外で遊べる環境を提供する
「湯沢 Riverside Jam Camp 2011」が9月17、18日の2日間開催された。

キャンプ場ならではの遊具で遊ぶ子どもたち

子ども向けワークショップや音楽LIVEが定期的に開かれるなど、親子で
楽しめるよう工夫されており、「もう家に帰ってから手を除染しなくていい!」
「土に寝っころがることが出来て最高!」と話す子どもたちには自然と笑顔が
溢れ、多くの親子が野外活動を漫喫していた。




仕掛け人は主催者である(株)ルーデンスリゾートでイベント企画をする
伏見博之さんと、地元福島でアウトドアスポーツ用品店を営みながら、
エクストリームスポーツのイベント企画を行う平学さんの2人。

本業の経験を活かし、イベントを通じた復興活動に奔走する平さんは
「福島にも線量が低い場所がたくさんある。そこに是非遊びに来てほしい」
と話す。

有限会社エム・ティ代表 平学さん


そんな平さんは自身も奥さんと娘さんが栃木県大田原市に避難し、別々の
暮らしを迫られている。
だからこそ、「ただ避難するだけではなく、元に戻すことが自分の復興」と語る。

このキャンプが大人が楽しめる内容になっている背景には、そうした福島に住む
親への配慮を感じ取ることが出来る。

外で遊ぶこと。それは子どもにとって最も身近なイベントである。
キャンプ場に溢れた笑顔は「元に戻す日常」の第一歩を象徴していた。