現在世界の大半で使用されている西暦。多くの国が西暦を使用することによって、時間の共有を成立させている。しかし、エチオピアでは独自の暦を使い、世界の時間の常識から一歩離れて暮らしている。

エチオピアでは1年は13カ月ある。1月から12月まで全て30日で、その他に5日間の13月が存在する。このエチオピア暦によると、西暦の9月11日がお正月に当たり、2001年のアメリカで発生した同時多発テロではワールドトレードセンターに普段働いているはずのエチオピア人が一人もいなかったことで、犯行を疑われていた。

しかし、エチオピア独自の暦によるお正月に当たっていた為に、エチオピア人が休暇を取っていただけということが判明して疑いはあっさりと晴れた。また、世界中がミレニアム年で騒いだ2000年。エチオピアでは西暦から7年経過した2007年9月11日が、2000年1月1日に当たった。

一般的に見ると7年遅れてのミレニアム祭りだが、当のエチオピア人にとっては待ちに待った記念すべき瞬間である。周辺国の時間の流れなど気にせずに独自の時間を生きている。2007年9月11日には広尾のJICA地球広場でエチオピア大使館主催で2000年お祝いパーティーが開催された。

常識とは外れた時間が流れるエチオピア。この国のあり方から時間とは一体何なのか、そして常識とは何なのか。改めて考えさせられることが多いのではないだろうか。(オルタナS特派員 池田真隆)