「海のイメージを入れてほしい」
「普段でも着れるデザインにしてほしい」
「キャッチコピーも入れてほしい」
こう要望を出すのは、NPO神奈川県ライフセービング連盟の和田朋也氏。行われているのは、Tシャツデザインのワークショップである。
会場に集まった参加者たちが即興でアイディアを出し合い、デザイナーがその場でデザイン案を作成する。そして、そのデザインをTシャツにプリントする。約1時間のワークショップでこれら全てを行う。
主催は、NPOクリエイティブアソシエイション。アートやデザインでまちづくりの推進活動や子どもの健全育成を図る活動を行っている。
当日は、ワークショップの前に、Tシャツデザインについての講演が行われた。講演したのは、元ファーストリテイリングユニクロデザイン研究室グラフィックチームリーダーの鈴木公博氏。
鈴木氏は2002年から2005年末まで在籍し、画家でストリートアートの先駆者とも言われるキースヘリング氏やMLBなどとコラボしたTシャツデザインを監修した。
講演を受けた後に、ワークショップは開催され、参加者は思いついたままにアイディアを出した。
完成したシャツを着た和田氏は、「すごいかっこ良い。こんなに早くTシャツができてしまうなんて知らなかった。感激した」と話した。
クリエイティブアソシエイション理事の薄井智洋さんと同イベント(Inspiration studio)の担当者川ノ上和文さんは、「今後もこのような参加者参加型のイベントを企画して刺激を発信していきたい」と話した。(オルタナS副編集長=池田真隆)