宮城県雄勝町に住む漁師たちが合同会社OHガッツ(オーガッツ)を設立した。東日本大震災で、約4300人だった雄勝町の人口は1000人弱に減少。これを機に、「震災前の状況に戻すのではなく、日本の新しい漁業の形、未来に開かれた日本の新しい町を築き上げたい」という地元の漁師たちが結集した。

OHガッツのメンバー


震災地の復興支援ボランティアを行ってきた立花貴さんと山本圭一さんも発起人の一人となり、2011年8月に設立した。

立花さんは言う。

「合同会社として生産者同士のネットワークを作れば、生産から加工、販売までの一連のプロセスを自分たちで担うことができ、価格や品質を含む明確なブランディングを行い、世界レベルのモノ作りを目指していけます」

そこで、OHガッツでは、「そだての住人」という新しい形の予約販売制度を始めた。海産物を育てることに自ら参加するというもの。

「ただお金を前払いして商品を買うのではなく、実際に雄勝町に来ていただき、漁師と話をし、ホヤや牡蠣を育てる作業の見学や、ご希望の方には実際に作業にも加わっていただけます」

1口1万円で3000円が事務経費と送料、7000円が商品代となる。対象商品は、牡蠣、ホヤ、帆立、銀鮭など。これまでの7カ月間で2500口のオーナーが集まった。復興ののろしは上がっている。申込は、同団体のサイトから。(今一生


合同会社OHガッツ
http://oh-guts.jp/