朝食は一日の健全な生活リズムを作るのに大切な役割を果たす。特に成長期の児童にとっては不可欠なものである。しかし、アメリカでは5人に1人の家庭が食糧難問題を抱えていて、朝食を確保できていない。
同キャンペーンでは、様々な方法でケロッグ社が1食分を寄付する仕組みになっている。同社フェイスブックページに今朝食べたものを記入する方法や、1つ3ドルする ケロッグのコレクターズ版記念スプーンを購入する方法などがある。
寄付先は、全米各地のアクション・フォア・ヘルシー・キッズ支部の協力を得て、学校朝食プログラムへの支援として各地域の学校としている。同キャンペーンによって、学校朝食プログラムの成果が上がっている。
児童の食糧難問題が特に深刻だといわれているフロリダ州オーランドにある中学校では、学校朝食プログラムへの参加率が170%増加。コネチカット州の小学校では、これまで無料で朝食・昼食を提供する学校給食プログラムをすでに独自に実施していたのだが、朝食に参加する子供たちは昼食よりも格段に少なかった。しかしケロッグ社の支援が始まってからは、全生徒に対して無料の朝食を提供することができるようになったという。
ケロッグ社のマーケティング・バイス・プレジデントであるダグ・ヴァンデヴェルデ氏は「1杯のシリアルとミルクは、とても栄養価の高いヘルシーな朝食です。子供の食事に欠乏しがちな10大栄養素を摂取することができます。しかし、この大切な食事をとることができない子どもたちもたくさんいます。そのような環境にいる全国の家庭を支援することが大切だと考えています。子供たちが、健全な一日を過ごす手助けをしていきたいです」と語る。(オルタナS副編集長=池田真隆)