今年もゴミの日(5月3日)がやってきた。この日に合わせて世界各地で多くの人が参加するゴミ拾いイベント「100万人のゴミ拾い」が実施され、今年は国内で約10万人の参加があった。

札幌市民の力で世界を変えていくムーブメントをめざす


このイベントは2005年に札幌・大通で開催したことをきっかけに全国に展開され、世界20カ国、全国200会場以上で開催されている。

札幌での開催は今年で8回目、約100人が参加した。主催者の意図は「ゴミ拾いをすることで、ゴミ以外の『何か」を拾って欲しい」というものだ。

当日は、ゴミ拾いや会の終了後、参加者が交流できるような場も設け、世代を超えた出会いを拾えたようだ。

ゴミ拾いのルートは、繁華街すすきのから観光名所でもある大通公園の札幌テレビ塔まで。ゴミの種類も様々ではあったが、中でも多かったのはタバコの吸い殻と使い捨てら れたビニール傘だった。

「大人が捨てたゴミを子どもに拾わせるなんてかっこ悪い」 と子どもたちがタバコの吸い殻を拾う背中を見た大人が言う。子どもの背中を見て大人が気づく。

だからこそ、「カッコいい背中を見せたい」とこの日をきっかけに意気込む大人が多いように感じる。

子どもたちはいろんな大人と一緒に同じフィールドで「遊べる」事が楽しいと思っているようで、毎年楽しみに参加している子が多い。(オルタナS北海道支局特派員=石田香織)