ふんばろう東日本支援プロジェクトの「ミシンでお仕事プロジェクト」では、昨年10月から宮城県南三陸町で被災した方々にミシン・裁縫セット・アイロン・アイロン台を贈り、ミシンの初心者講習会やスキルアップ講習会を開催してきた。
講習会で覚えた技術によって自宅で商品を製作すると、プロジェクトが販売し、売上代金が自立支援になる。
今年5月21日までにミシンを渡した縫い手は423人、ミシン講習会は20回。ミシンで縫った作品の常設販売店は東京・大阪・静岡に4カ所、販売も山口・愛知・京都・広島・福岡・宮城などで37回に及ぶ。
このプロジェクトをきっかけに、スキルアップした参加者が他の被災者にミシンを教え広めている。水戸辺仮設・細浦仮設・藤沢地区など6カ所にミシンコミュニティを誕生させ、仕事につながった縫い手がいる仮設住宅は13カ所。
最近では、「南三陸ミシン工房」という名前で数十名の女性が仕事を続けている。また、活動を継続していくための支援金、ミシンの初心者でも縫いやすい商品のオリジナルデザイン、安価もしくは無償の一定数の生地、生産(振り子)・インテリア雑貨の検品・ミシン講師・デザイナー・在庫管理のプロによる助言や協力を求めている。
ふんばろう東日本支援プロジェクト代表・西條剛央氏は、「ミシンでお仕事」についてこう書いている。
「全国からきている仕事につなげることができれば、当人のがんばり次第では20万、100万円と稼ぐことも夢ではないでしょう。そうすれば、大切な家族が望む生き方を実現してあげたいという願いをかなえることもできます。それは子ども達の未来にもつながっていくはず」(今一生)
●ミシンでお仕事プロジェクト
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