「福島に恋をしよう」をスローガンに、福島のPR活動を行う学生団体あいべ福島。サークルや部活の仲間と楽しめる団体用の旅行プランや、仲の良い女子友達と行く『女子旅』まで企画するなど、福島の魅力を伝えている。

福島で日頃の疲れを癒す


2012年4月に設立され、関東在住の大学生15人から構成されている。メンバーの半分は福島出身者である。これまでに福島への旅行プランなどが掲載されたパンフレットや、メンバーたちが実際に福島で撮影した動画を作成してきた。今後は、福島に観光客をどう呼び込むかを考えるスタディツアーも企画する予定である。

旅行プランは、あいべ福島の公式ツイッターを使って福島に住む人らと連絡を取り合いながら決めていく。岳温泉観光協会事務局長の景山政敏さんは「3.11がきっかけで、予約されたお客さんのほとんどがキャンセルされた。一時は福島県なんて、他の日本の人たちにとってどうでもいいのではないかとさえ思ってしまった」と辛さを話す。

現状、福島には放射能はある。あいべ福島では、事前に放射能に関する勉強会を開き、国の放射能の基準値や行く場所の放射能の数値を調べる仕組みを取っている。あいべ福島代表の板里彩乃さん(青山学院大学3年)は「今も福島には、目に見えない被害に苦しんでいる人がいる。そういう人たちを支援していきたい」と話す。

今年9月には、アルプス・トラベル・サービス(東京・大田)と福島への大学生向けツアーを開催する予定である。(オルタナS副編集長=池田真隆)


あいべ福島HP:http://aibe.minibird.jp/wp/#&panel1-2