国家予算を切り口として日本の未来について考える未来国会2012が開催されている。未来国会2012とは、30年後の日本を若者が考え、そのビジョンのための「政策」や「予算」を提案し合う、若者による国家デザインコンテストである。

昨年度の決勝コンテストの模様


同コンテストは、今年で3回目を迎え、後援には文部科学省がつく。去年の決勝コンテストには、メディアジャーナリストの津田大介氏や前文部科学副大臣の鈴木寛議員らがゲストとして参加した。

今年7月29日のキックオフイベントを皮切りに約2ヶ月間、30歳未満の若者が5人から9人でチームを組み、国家ビジョン・政策・予算を考える。決勝コンテストは参宮橋の国立オリンピック記念青少年総合センターで9月15日に開催される予定だ。ゲストには、与良正男氏(毎日新聞社論説副委員長)、溝畑宏氏(現内閣官房参与)らなどを迎える。

財務省・厚生労働省・経済産業省・文部科学省などの現役若手官僚がメンターとして、若者たちのプラン作成に関わっている。ネット選挙運動解禁キャンペーンの「One Voice Campaign(ワンボイスキャンペーン)」事務局の原田謙介氏(26)もメンターとして関わっている。

原田氏は、「他の政策コンテストやビジネスコンテストと違って、一つ一つの分野でのことを考えるのではなく、全体のことを包括的に考えるということが魅力の一つ」と若者たちが提案するプランに期待する。(オルタナS副編集長=池田真隆)


未来国会2012