NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。今回は、ゲストにエシカル協会代表の末吉里花さんを招き、「エシカルの新潮流」と題して講義してもらった内容を、小股 裕美さんの視点で振り返ります。

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「Tシャツ1枚作るのに水が2,000L必要」――。これは、NPO大学で、一般社団法人エシカル協会代表の末吉里花さんから教えてもらったことだ。ファストファッションなどの流行で、私たちは手軽にファッションを楽しむことができるようになった。だが、生産の過程では「環境」「貧困」「人権」などの大きな問題が潜んでいることを知った。(小股 裕美)

Tシャツを1枚作るのにも、多くの資源を要しており、大量生産が環境破壊につながっている。生産者の健康を害する過酷な労働環境や児童労働といった貧困・人権侵害といった問題も隠れている。

講義終盤に、末吉さんは「エシカルとは、影響をしっかり考えること」と独自の定義を話した。洋服に限らず、私たち消費者は、自分の支払ったお金がどのように影響するのかしっかり考えた上で、モノを購入することが未来の幸せにつながっていくのではないかと感じた。

執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。

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エシカルとは何か(向井 里花)
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