大学に払う休学費はどのように使われるのだろうか。休学費とは、大学を休学する際に支払わなければいけないものである。通常、半期(約4ヶ月)から休学することができ、金額も大学ごとに違う。休学を認められた者は、休学期間中、大学の授業に一切でなくても良いとされている。

東京豊島区にある立教大学の休学費は半期で3万円である。


金額が掛かるのは私立大学で、5000円から80万円まで様々である。一方、国立大学や公立大学ではほぼ無料とされている。休学費の詳細は、「在籍保証費」や「管理事務費」、「教育充実費」などと記載されていることが多い。

しかし、問題はその詳細に実態がないのではないかということだ。立教大学経営学部(東京・豊島)に通い、現在休学中の小川諒さん(21)は7月初旬に、同大学の経理課に詳細を求めたが、返答をいまだに得られていない。

立教大学の休学費は半期で3万円である。同大学の経理担当は「在籍保証費と管理事務の経費として頂いている」と話した。しかし、その内訳を教えてほしいという小川さんの質問には、「すぐには回答することができない。また、回答することができたとしても、全てを公表することは難しいかもしれない」との曖昧な返答だった。

小川さんは、「経理担当者は、学生からなぜ休学費をもらっているのかしっかりと把握していないのではないか。学費で成り立っている大学という法人の管理体制がここまで杜撰だったことに対して、危機を感じる」と述べている。

小川さんは、引き続き同大学側に内訳の詳細を求める意向である。(オルタナS副編集長=池田真隆)


小川さんのブログ:【休学費ってなぁに?ー前編ー】