最近日本でも流行ってきた、マテ。マテは、コーヒーにも、お茶にも属さないハーブの飲み物である。マテには、ビタミンB、鉄分、ポタシウム、カルシウムなどが含まれているので、とても健康的な飲み物である。

ナティバ社の社長ポーラ・フェラルさん


南米全般でよく飲まれており、鉄のストローで飲むのが伝統的な飲み方になっている。赤い土のあるところしか育たないというマテ。実は、マテは南米のカウボーイの飲み物でもある。

今回、アメリカのミネソタでマテの輸入販売を10年以上続けているポーラ・フェレルさんにマテそして自分で築き上げた会社ナティバについて伺った。

「私が業者を通さずダイレクトで輸入をしているのは、南米での事情を把握してのみ出来ることであり、業者を通さなければ、お客さんによい値段で商品を提供出来ることなどもあり、大変ですがこの輸入販売の形態を続けてきました。南米での商売は非常に入り組んでいるため、会社が大きくなることで、どうしても農家とのコミニュケーション、商品の製造過程の管理などが抜けてしまうことが多くなります。農家との親密なコミュニケーションは私の会社にとって一番大事な事だ」と、フェレルさんは言う。

南ブラジルの町では、80%の経済をマテの収入に頼っている。ファレルさんの輸入先の農園は100年続くマテ農家であり、森林のジャングル中で育っている野生のマテなので農薬は全く使用しない。

スペイン語、フランス語、英語、イタリア語、ポルトガル語を話せるフェレルさんは、全ての行程を実際に見て体験している。農園関係者の賃金も、しっかりしていることも確認している。

実は全ての仕事の仕方は、インターネットで覚えたとフェレルさんは言う。今は、何でもインターネットで探すことが出来る時代。実際に会社を立ち上げる時にも、全てインターネットから情報を得た。

13年前にマテの味に魅了され、アメリカの店を探したがあまりまだマテは知られていなかった為、自分自身で南米の農園をあたり輸入、販売の仕方などを自分自身で覚えたという。

パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル、まだまだ貧しい地域が残る南米ではマテの輸出を行う際には、沢山の問題がある事をフェレルさんは目撃してきたという。

シンプルなようだが、13年間の経験を通して仕事をする上で一番大切なことは正直なこと。嘘をつく企業は必ずお客にばれるとファレルさんは言う。

自分の信じたやり方で、一つ一つ時間をかけて正直にビジネスを続けてきたからこそ言える言葉ではないのではないか。(オルタナS特派員=森本洋子)


株式会社ナティバ