森林管理マークを運営する国際機関FSC(森林管理協議会)の親善大使にタレントのさかなクンと高木美保さんが就任した。13日に、FSC親善大使就任式が開催され、さかなクンは、「森は海の恋人。森のおかげで海が綺麗になっている」と話した。

FSC親善大使に就任したさかなクン(左)と高木美保さん


FSCとは、適正に管理された木材を生産している森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関である。認証は生物多様性や森林の環境保全に配慮しており、先住民と労働者の権利、そして、地域社会の利益にかない、持続可能な形で生産された木材に対して与えられている。

親善大使を通して、FSCの日本国内市場における認知度の向上や、FSC認証所得企業の増加などを目指すという。

高木さんは1998年から自然に囲まれた暮らしを求めて、栃木県那須高原に移住している。有機農業も実践していて、環境保護に関する著作や講演活動を行っている。

「これまで環境と経済を離して考えていたが、FSCの認証が付いたものは、環境にも配慮し、経済的にも持続可能性を持っている証拠である。購入する際には、FSC認証が付けられたものを選んでほしい」と話した。

東京海洋大学客員准教授のさかなクンは、主に子ども向けの環境保全活動を行っている。「森は海の恋人である。森のおかげで海が綺麗になる。このつながりを子どもたちに伝えていきたい」と抱負を語った。

9月15日16日には静岡県浜松市で「FSC森林サミット2012inはままつ」が開催される。15日には高木美保さんが、「森とFSCのはなし」というテーマで講演し、16日には、さかなクンによる親子向け環境講座が開かれる。(オルタナS副編集長=池田真隆)