最近はどこへ行ってもウォシュレット機能がついたトイレを使えます。便座に腰を下ろして、コトを済ませた後に横のボタンを押せば、ちょうどいい場所にノズルが温かいお湯を打ち込んでくれます。海外などでも非常に人気があるようです。
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さて、そんなウォシュレットですが、いつも思っていることがあります。それは電気の無駄をやめようと叫ばれるこのご時世なのに、あれほどに無駄なものはないのではないかと。なぜなら僕はウォシュレットを使わないので。
とはいえ、ウォシュレットを使えば、トイレットペーパーを使う量は減りそうです。つまり製造工程で生まれる二酸化炭素や木材の量は減ってこれはこれでエコであるわけです。
そうすると、ウォシュレットを使うのと使わないのとどちらがエコなのだろうかという疑問が浮かんで来ませんか。浮かんで来ませんね。でも僕は浮かんできたので、計算をしてみました。
1. トイレで使う紙の量と水の量、電気の量
まず、トイレットペーパーとウォシュレットでそれぞれどのくらいの紙や水を使うのか調べてみます。
・トイレットペーパー
トイレットペーパーに関しては、もっと!トイレットペーパー!が行った「第2回トイレットペーパーに関するアンケート」結果が参考になります。
大人一回が大便をした後に使うトイレットペーパーの長さは51.8cmだそうです。ただ、感覚的なアンケートなので、もう少し正確なアンケート結果で見ると一ヶ月あたりのトイレットペーパー使用量は一人3.3ロールだそうです。
1ロール150gで計算してみますと、一ヶ月あたり495gになります。
・ウォシュレット
次に、ウォシュレットがどの程度の水を使っているのか調べます。
今回、TOTOのKNシリーズという商品を元に計算してみました。公式サイトによれば、測定条件は、一回のおしり洗浄で「最大吐出量0.43L/分を30秒」と想定しているようです。つまり、一回の水の量は215mlというわけです。ペットボトル半分くらいですね。
またウォシュレットの年間消費電力量は、90kWh(タイマー節電使用時)です。
2. 紙、水、電気の環境への影響
さて、次に以上で調べた水や電気がどの程度環境に影響を与えているのかを考えてみます。計算を簡単にするために二酸化炭素の排出量で考えていきます。
・紙
大王製紙のHPによれば、紙1トンあたりのCO2排出量は1.37トン。この数字は1990年に比べて約17%ほど減少しています。
これに伐採された木の影響を考慮しているのか分かりませんが、大王製紙のお客様センターに問い合わせたところ
「製紙に使っている木材はほとんどが切れ端や雪に埋まって腐ったものなど木材として使えない木であり、製紙のために伐採することはない」
とはいえ、ウォシュレットを使えば、トイレットペーパーを使う量は減りそうです。つまり製造工程で生まれる二酸化炭素や木材の量は減ってこれはこれでエコであるわけです。
そうすると、ウォシュレットを使うのと使わないのとどちらがエコなのだろうかという疑問が浮かんで来ませんか。浮かんで来ませんね。でも僕は浮かんできたので、計算をしてみました。
1. トイレで使う紙の量と水の量、電気の量
まず、トイレットペーパーとウォシュレットでそれぞれどのくらいの紙や水を使うのか調べてみます。
・トイレットペーパー
トイレットペーパーに関しては、もっと!トイレットペーパー!が行った「第2回トイレットペーパーに関するアンケート」結果が参考になります。
大人一回が大便をした後に使うトイレットペーパーの長さは51.8cmだそうです。ただ、感覚的なアンケートなので、もう少し正確なアンケート結果で見ると一ヶ月あたりのトイレットペーパー使用量は一人3.3ロールだそうです。
1ロール150gで計算してみますと、一ヶ月あたり495gになります。
・ウォシュレット
次に、ウォシュレットがどの程度の水を使っているのか調べます。
今回、TOTOのKNシリーズという商品を元に計算してみました。公式サイトによれば、測定条件は、一回のおしり洗浄で「最大吐出量0.43L/分を30秒」と想定しているようです。つまり、一回の水の量は215mlというわけです。ペットボトル半分くらいですね。
またウォシュレットの年間消費電力量は、90kWh(タイマー節電使用時)です。
2. 紙、水、電気の環境への影響
さて、次に以上で調べた水や電気がどの程度環境に影響を与えているのかを考えてみます。計算を簡単にするために二酸化炭素の排出量で考えていきます。
・紙
大王製紙のHPによれば、紙1トンあたりのCO2排出量は1.37トン。この数字は1990年に比べて約17%ほど減少しています。
これに伐採された木の影響を考慮しているのか分かりませんが、大王製紙のお客様センターに問い合わせたところ
「製紙に使っている木材はほとんどが切れ端や雪に埋まって腐ったものなど木材として使えない木であり、製紙のために伐採することはない」
とのことでした。
・水
TOTOのHPにある設定と試算条件によると水1トンあたりのCO2換算係数は0.59kgです。
・電気
こちらもTOTOの設定と試算条件によると1kWhあたり0.378kgになります。
3.結局どっちがエコなのか。
以上の結果をまとめるとこのようになります。
残念ながらウォシュレットの総量は34066g≒34kgとなり、紙の8kgに比べるとずっとCO2の排出量が多いという結果になりました。年間で26kgも違うのです。
4.それでもウォシュレットを使いたい皆さんへ
CO2のことよりも快適なトイレ生活を送りたい方は以下のような方法で26kgを埋め合わせられます。
(参考:岐阜市HP)
・夏は水シャワーにしてみる
今年も猛暑が続きましたね。シャワーを水にしても気持ちいいくらいではないでしょうか。もし一日15分のシャワーを浴びているとすると、一年間のうち33日の水シャワーでウォシュレットを使っていいことになります。
・冷暖房を1℃調節する
冷房112日間、暖房を169日間、一日9時間使っている方であれば、年間で32kgのCO2削減ができます。
ちなみにテレビを一日一時間減らしてみても13kgだけですので、その場合は水シャワーなどとの併用が必要です。
以上、ざっくりとした計算ですが、これからはトイレの個室で地球環境を考えたりしませんか。(オルタナS副編集長=大下ショヘル)