千葉県千葉市の有限会社ワイピーシー (YPC)では、環境にやさしいレンガを開発・販売している。

それが、55～60％の木質セルロース素材と40～45％のバインダー材を混合し、木質原料を熱可塑化させ、樹脂に変換してペレット化したREN BLOCK（レンブロック）。

ブラック、ブラウンベージュ、白の4色があるREN BLOCK


樹皮、ウッド白木部分、コーヒー豆、カカオ、そのほか繊維質の天然素材であれば製造可能で、有機資源を有効活用して国内で生産することで、自然環境の保護にもつながる。しかも、生分解化させれば、ゴミの削減にもなる。

ブロックひとつの大きさは、大人の片手にすっぽり収まるサイズ。プラスチックでも木材でもない不思議な風合いで、材料の木によってひとつひとつの表情が違う。

ブロックとブロックを組み合わせてくことで無限の造形が生み出され、大人だけでなく子どもにも安心して使えるスグレモノだ。

鉢カバーや傘立て、ベランダのミニ花壇、レコードに合う棚や、愛犬用の犬小屋なども容易に作れる。一戸建ても頑張れば夢ではないという。

同社のサイトには、開発の意図がこう説明されている。「日本国土の約70％を締める森林は整備されておらず、このままではCO2削減には効率的では無いと判断されています。 この効率的にCO2削減を行うため、森林には間伐が必要となります。間伐は森林の健全な成長を促すために木を伐採し、十分な日当たりが確保できるようにする大切な作業です。この間伐により出る木材を再利用し、間伐を促すお手伝いが出来ればと生まれた商品が、レンプロックなのです」

ケーヨーD2やTOKYU HANDSなどで購入できるほか、同社のサイトからネット注文も受け付けている。子どもの夏休みの宿題として、こうしたエコ商品で何かを組み立ててみるのも面白いかもしれない。（今一生）


●REN BLOCK
http://www.renblock.com/