世界が音楽でつながる日「Playing for Change (PFC) Day」が、9月22日に世界同日開催され、52カ国で331の音楽イベントが行われた。

昨年から始まったこのイベントに、今年初めて日本から参加したのが、東京インターナショナルスクールで開催されたPFC Day in Tokyo 2012だ。

0才の赤ちゃんからお孫さんと一緒に参加のおじいちゃんまで、普段楽器と全く縁のない人からプロのミュージシャンまで、参加者全員が幅広い世代の参加者全員が思い思いの“楽器”を持ち寄り、1日限りの「PFC東京楽団」を結成し、大合奏を楽しんだ。

第1部は、5組のプロミュージシャンのライブ。ジャズ、ロック、R&B、そしてバケツドラムと、さまざまなジャンルの上質な音楽を楽しんだ。

大人はもちろんのこと、子どもたちも自然とステージ前に集まり、自由に音楽を感じて飛び跳ねたり手を叩いたりと、子ども向けの音楽でなくても、音楽を思い思いのスタイルで一緒に楽しむ姿が印象的だった。

まるで音楽に引き寄せられるかのように集まり、自由に体を動かす子どもたち


そして、第2部は、ミュージシャンもフロアに降り、参加者と一体になっての大合奏。「Stand By Me」「上を向いて歩こう」を演奏し、この瞬間、この日限りのPFC東京楽団が結成された。音楽が生み出すポジティブなエネルギーに包まれて、参加者の笑顔があふれた。

フルート、バイオリン、リコーダー、カスタネット、ペットボトルマラカス、ボーカル…皆が持ち寄った楽器で一つになった瞬間


また、会場には、途上国などで子どもたちの音楽教育を支援するための募金箱が設置され、参加者から寄せられた合計16,832円の気持ちは、全額がPlaying for Change基金に寄付された。

今回のイベントは、出演したミュージシャンから撮影や運営のスタッフまですべて、音楽で人や世界をつなぐという趣旨に賛同したボランティアによって作られている。

主催したPFC東京楽団事務局は、こうした音楽によるつながりの輪を広げ、大人も子どもも一緒に音楽を楽しめる活動を、今後もさまざまな場所で開催していきたいと考えている。

なお、PFC Day in Tokyoの模様は、以下のサイトで全世界に同時配信され、現在アーカイブ公開中である。(寄稿・小笠原舞)


http://www.ustream.tv/channel/coco-de-sica-tv-channel