北海道大学では、10月6日(土)~10月21日(日)をサステナビリティ・ウィークと定め、前後数週間で様々な催し物を企画する。毎年40以上のイベント、シンポジウムが行われており今年も、北海道大学全学をあげて、研究者、学生だけではなく市民も巻き込み「持続可能な社会」の実現に向けて議論をおこない、国内外に情報を発信する。

サステナビリティ・ウィーク実行委員長の本堂副学長


具体的にサステナビイティ・ウィークが始まったのは2007年。その基礎がつくられたのは前年の北海道大学「持続可能な発展」国際シンポジウムだ。このシンポジウムで、北海道大学が中心となって、情報交換や、研究において連携を深めることが合意された。また、洞爺湖G8サミットと併せて開催された2008年には、認知度が一気に広がった。

今回、特に注目すべきイベントは「24時間 国際サステナ対話」だ。10月6日(土)正午から7日(日)正午にかけ、持続性の課題に関する新たな科学的知識や大学の取り組みの動画をインターネット上に24時間発信し、相互に対話の場も創出する。

他にも、北海道大学の学部生がチームを組み原発の是非を巡ってのディベート大会も実施される。東日本大震災以降の社会問題も意欲的に取り上げる。

サステナビリティ・ウィーク パンフレット表紙


サステナビリティ・ウィークの、もう一つの大きな目的に、研究者の横断的な交わりがある。実行委員長である本堂武夫副学長は「従来、学部、学科などといった縦割りがあたりまえで、隣の研究室でさえ何をやっているかわからなかった。サステナブルという言葉をキーワードに横断的に連携し、北海道大学を国際的に発信していくのが狙いだ」と取り組みの背景を語る。

イベントの企画は学内関係者に限られるが、コラボレーションは可能で、北海道の市民や団体も多く関わるものもある。北海道大学の認知度向上とともに学術的な国際競争力向上も、「サステナブル」をキーワードにして目指しているようだ。

学術的に高度な話題も多いようだが、広く市民にも開放されている。また、一部のプログラムはインターネットでも参加できるため、世界中から参加は可能だ。(オルタナS北海道支局長=横山光紀)


サステナビリティ・ウィーク、オフィシャルサイト
http://www.sustain.hokudai.ac.jp/sw/jp/
http://www.sustain.hokudai.ac.jp/sw/

オルタナ北海道支局 注目のイベント・企画
24時間 国際サステナ対話 -SW2012記念イベント

環境政策セミナー:再生可能エネルギーとグリーンエコノミー

経済学部主催:第9回プレゼン・ディベート大会 原発は是か非か!?-エネルギー政策と北海道経済-