聴力が弱い人でも、補聴器をつけることをためらう人は少なくない。「老人みたいでいやだ」と言う人もいれば、「補聴器の形が機能優先でかっこ悪い」と感じる人もいる。

デコ補聴器の一例。まるでアクセサリー。


そこで、最近ではおしゃれなデコレーションを施した補聴器の普及を進める活動が密かなブームになっている。

そうした活動家の一人で、あいち補聴器センター(愛知・岡崎)で店長として働き、「スマイル補聴器の会」の代表も務める天野慎介さんは言う。

「目が悪ければ、メガネをかける様に耳が聞きづらければ、補聴器をつけることが当たり前の社会になるために、つけたい、オシャレな、カッコイイ補聴器を目指します。 今、携帯電話やデジタルカメラをデコレーションしている人が多いですよね。補聴器も同じ様にキラキラにできます。また、小さな子どもさんにも分かりやすい立体的な3Dデコでハートやお花や、自分の好きなチームのロゴ、選手の背番号をデコしたりもできます」

顧客からは、「デコの効果で自分がプラス思考になれるだけでなく、健聴である2歳の娘にも影響は大きい」と好評。今年6月には、岡崎ビジネス大賞で地域活性化推奨賞を受賞し、こう評されている。

「補聴器本体に光り輝く様な色の石をきれいに敷き詰め、デコレーションした。これにより、おしゃれでかっこいい補聴器として装用意欲が向上するとともに、抵抗なく使えることで聞こえが改善され、前向きで豊かな生活の向上に繋げることができる。補聴器のイメージを変え、使う方も周りの方も笑顔になれる」(岡崎ビジネス大賞のホームページより)

あいち補聴器センターではオリジナルデザインを承っており、岡崎を代表するキャラクターである「味噌崎くん」をデザインした補聴器や、補聴器の日のマスコットキャラクターのロロくんをデザインしたものなども既に作られている。(今一生)


あいち補聴器センター