日経BP社が今年の11月に「団地に住もう! 東京R不動産」を刊行した。本書は、都市部の急激な人口増加に対応するためにつくられた「団地」を生かし、快適なライフスタイルを送る住人や団地を紹介した内容となっている。
団地住民のライフスタイル特集では、緑に溢れる自然に囲まれながらも、スーパーや総合病院など生活至便性を兼ね備えた団地に住む住人や、高尾山の壮大な景色を一望できる団地に住み年中満喫する住民などが紹介され、悠々自適な生活で周囲が羨ましくなるような内容となっている。
団地の使い方に関する特集では、巧みに団地をつくり変える内容となっている。夏にしか使われない団地のプールを足湯として使用した例や、留学生の住宅問題を解消するため、団地をシェアハウスとして活用し、大学寮として再構築した例など、多くの事例が紹介されている。
実際に行ってみたいと気を引かせる写真が多いのも本書の魅力のひとつであり、団地の中にある建物や自然が心を和ませ、悠々自適に暮らす団地住民の顔は笑顔の絶えないものばかりだ。
団地が我々のライフスタイルに寄り添う存在になる日は近いかもしれない。本書を読んで、悠々自適で快適な団地ライフを過ごしてみてはいかがだろうか。(オルタナS特派員=高橋一彰)
・団地に住もう! 東京R不動産(著書・日経BP社)