――プロボノとは何でしょうか。
岡本:プロボノはラテン語で、『公共善のために』を意味します。つまり、個人の職業上のスキルを社会に還元するボランティア活動です。日本では弁護士や経営コンサルティング業の中での限定的な活動として始まりました。
2010年にラフォーレ原宿(東京都)で初めてプロボノフォーラムが開かれたのがきっかけで、翌年からメディアに取り上げられるようになり一般の人に広まりましたね。今まで100件以上のプロジェクトが立ち上がり、成果を出してきました。
――なぜプロボノが必要なのでしょうか。
岡本:多くのNPOは資金繰りや人材不足に苦労し、活動の理解を広げるためのウェブサイトやパンフレットの作成、運営の効率化を十分に行えていないのが実情です。
もちろん、個人でプロボノに関わることは可能ですが、NPOの求めているニーズに合わなかったり、NPO側も支援を受ける整備ができていなかったりする場合が多いです。このミスマッチを解消しようとする取り組みをサービスグラントが行っています。