ハバタクは、これからの時代を担っていく和僑に、必要な能力は2つあると考えている。それは、多様な人種や価値観の異なる環境で共生していく「生存力」と、その中で求められた成果を出す「共創力」だ。

練炭の製造現場

ほぼ日本人100%で構成される日本国内でこの2つの力を身に付けるのは難しい。グローバル化が避けられないなら、早い内から多様性の海での泳ぎ方(生存力)を身に付け、自分の強みにすればいい。新興国での活動に参加する事で必然的に両者を体感する事ができ、若者のスキルアップにも繋がる。

ハバタクは、2010年にコンサル会社の同期3人で創業したベンチャー企業だ。変化が激しく正解のない時代を生き抜くための指標を、世代や国境を越えて模索している。活動拠点は日本とベトナムに置き、和僑プロジェクトではまずベトナム北部の起業家を支援している。

「和僑」とは、中国系のルーツを持ち、中国由来の文化や事業を受け継ぎ金融、政治、芸能など世界で活躍する人々として有名な「華僑」にインスパイアされた造語。日本人もまた日本のもつ強みを発揮して世界に貢献し、現地の人々と新たな価値を創造できる存在になるべきだと同社は考えている。 日本人の存在感を草の根レベルで示していく活動なら、参加のハードルも低そうだ。(オルタナSベトナム支局特派員=中川真弓)


・世界にハバタク冒険者を増やす「ハバタク」http://www.habataku.co.jp/

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