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根津孝太さん


——絢香やスーパーフライなどをプロデュースした四角大輔さんは、「人を感動させ続ける歌手は、アーティスト状態とプロデューサー状態が両極端にある人」と言いました。アーティスト状態とは、無数のお客さんを前にしてもひるむことなく、頭で考えるのではなく、感じて動く状態です。プロデューサー状態とは、自分のパフォーマンスを冷静に徹底的に分析する目です。根津さんも、常に感じることに集中して、分析することにも時間を費やします。まさに、アーティストだと感じました。

根津:そういう意味では、さきほどお話したことですが、自分のアイデアを出すときはアーティスト状態です。閉塞感のある状態をぶちこわすために、空気を読まずにとりあえずアイデアを言います。

一方で、そのアイデアへのリアクションに対しては非常に冷静な視点で見ます。そこに、すごい金の卵があることが多いからです。ぼくが、穴があることが承知で出した意見に対して、良い意見を言ってくれたり、ネガティブな意見に良い視点が入っていたりと。

そういうときには、自分個人のアイデアはトーンダウンして、チームとして最大のアウトプットをするにはどうすればいいのかという状態に頭がなっています。

——会議で、冒頭からチームとして合わせようとするのではなく、まず自分の意見を言ってみて、それに対するリアクションに冷静に対応していくと、結果としてチームでまとまって考えている状態になるのですね。

根津:そうですね。そういう形を目指しています。

——根津さんは、自分で自分自身を分析するとどういう人でしょうか。

根津:寂しがり屋ですね(笑)。色々なものを見て考えているのは、結局寂しがりやだからということはあります。世の中や社会に関わっていたいのです。一人になるときもありますが、それは世の中と関わる準備をしているときです。

誰かを喜ばせることが最高の自己満足だと思っています。やりたいことをやりながら、他人の目を気にしています。自分を表現しつつ、社会に対して、喜んでもらえるか冷静に見ています。自分が出したアウトプットに対して何もリアクションがないことが一番寂しいです。自分の生き様や行動が、世の中にどう受け止められているのか気にしています。結局は、自己満足なのですね。


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