夢の実現性を競い合うコンテストみんなの夢アワード5(主催:公益財団法人みんなの夢をかなえる会)が2月23日開催する。予選を勝ち抜いた7人のファイナリストは日本武道館で自らの夢についてプレゼンする。本番まで残り1カ月を切ったなか、オルタナSではファイナリストたちへインタビューを実施。「なぜその事業を行うのか」という共通の質問を問いかけた。今回は、ドネーションメディア「OLIVE(オリーブ)」を立ち上げた如月音流さんを紹介する。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

「自分でニューハーフという生き方を選んだ」――それでも、いきなり明日から、女性として生きられるわけではない。ひげは生えるし、履けるスカートもない。精神鑑定を受けても、整形手術をしても、お金がかかるし、適用できる保険もない。

如月音流さん

如月音流さん

お昼の仕事がしづらいから夜の仕事しかできない。一人でニューハーフとして生きるには厳しい国だ。だから、これまでいろいろな団体に助けられて生きてきた。

LGBT支援をするさまざまな団体のおかげで、少しずつ生きやすい世の中へと動いている。でも、彼らも手弁当。活動を持続するには、やっぱり、経済力が必須。

逆にいえば、お金さえあれば、何とかなる部分はある。ネットのスキルを生かして、この課題を解決したい。だから、ドネーションメディア「OLIVE(オリーブ)」を立ち上げた。

「寄付してください」と訴えるのではなく、簡単に寄付ができる仕組みをつくり、意識を変えていきたい。

将来、子どもをつくれない。多くの人たちには、家族という単位があるけど、こっちは特にない。だから、別の方法で生きた証を残す。軌跡みたいなもの。遺伝子を残すことはできないけど、このサービスで差別や偏見に苦しむ人たちが幸せな生活を送ってほしい。

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