利益の最大化を目指すのではなく、社会的目標の追求を目指すビジネスは「ソーシャル・ビジネス」と表現される。その提唱と実践で2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が来日し、7月20日にイベントが開催される予定だ。
今回、イベントを主催するYUIM JAPAN(ユイムジャパン)代表 加藤桂衣(けい)さんに、このイベントにかける思いをご寄稿いただいたので、掲載しようと思う。
皆さんに、素晴らしいお話を分かち合わせてください!
『貧困を博物館でしか見ることの出来ないものにしたい』
世界から貧困を無くすために、声を上げ続けている人がいます。
ムハマド・ユヌス氏です。
ユヌス氏は、バングラディッシュで女性たちを対象にマイクロファイナンス(無担保小口融資)事業を行う「グラミン銀行」を創始した方です。
利用者の経済的な自立を支援し、国内の貧困問題を根底から解決した功績が認められ、2006年にはノーベル平和賞も受賞しています。
社会問題をビジネスで解決することを「ソーシャル・ビジネス」として提唱し、2008年には、ダノン、ヴェオリアウォーター、など40以上の企業と提携・起業をしています。
日本では昨年、雪国まいたけと調停を結び、バングラディッシュの雇用・食料問題の解決を試みています。
私は、彼の根底にある考え方「無私の心」、そして社会問題に立ち向かおうとする時の「情熱」と「創造性」に、世界を変える力があると思っています。
ソーシャル・ビジネスは、オオゴトではありません。
グラミン銀行は、ユヌス氏が貧しい村人に手持ちのポケットマネー27ドルを貸したことから始まりました。
「隣の人を思いやる気持ち」の連続で、世界を救うビジネスは成り立っているのです。
彼の生き方とソーシャルビジネスの可能性、その根底に流れる彼の心をぜひ皆さんに感じにきていただきたいです。
当日は、ユヌス氏の基調講演と有識者によるパネルディスカッションを予定しております。会場にて皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
■イベント詳細は以下から
ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏 来日記念シンポジウム