そこで昨年、渡邉代表が取った手段は、ソーシャルメディアを使った就職活動である「ソー活」だ。「一般の手法では人が集まらなかったので、何か違うことをしたかった」と話す。
「うちのような中小製造業社は大手求人サイトに登録しても、『製造業』というカテゴリーの中に入っているだけで、埋もれてしまう。業種単位で複数の会社にエントリーする一括エントリーで連絡が来ることが多く、本当にうちに来たい学生と出会えなかった」
ソー活では、点と点の関係で学生と接することができるようになったという。「フェイスブックを通して連絡を取り合うので、本人の意思があることが前提となっている」。
学生とのコミュニケーションもメールに比べると、柔らかい。「メールでは硬いコミュニケーションが主流だが、フェイスブックだとお互いの顔写真が見えるので、気さくに連絡し合える」と感想を述べる。学生からの連絡にも、「渡邉代表」ではなく、「渡邉さん」と書かれている。
- お知らせ
- 採用困難な中小メーカー「ソー活」に挑む