徳永さんがこのプロジェクトに出逢ったのは、昨年6月。ウェディング業界に勤めてちょうど4年(プランナーとして2年、営業企画部として2年)が過ぎた頃だった。

友人たちとの集まりで渡邉さんと出逢い、今回のプロジェクトの話を聞いた徳永さんは、「やってみたい、私にぴったりだ!」と感じたという。

以前はウェディングデザイナーという夢を抱いていたというが、学校に通い現場を経験し、「デザイナーではなく、働きやすい環境や商品が広がるような仕組みを創る方が向いていると気付いた」と話す。そんなときに、今回のプロジェクトと出逢ったのだ。

さらに、徳永さんは学生時代に一度カンボジアを訪れている。それも旅行ではなく、カンボジアに学校を建設するというものだ。前職の社会貢献活動の一環であるプロジェクトに、内定者として携わっていたのだ。

「偶然と必然」という言葉を大切にしているという徳永さんは、「会社を辞めてカンボジアへ行くという選択は、私にとって大きなジャンプではなく、『転職する』という感覚でした」と語った。

前職では、「女性が輝く瞬間」を多く見てきた徳永さん。それはお客様である花嫁だけでなく、一緒に感動を創っていく仲間に対しても感じていたことだった。

このプロジェクトと出逢い、仕事をしながら関わるようになった徳永さんは、自らの目で現状を確かめるべく、10月にカンボジアへ向かった。退職を決める前のことだ。

自分の足で歩き、自分の目で確かめ、現地の実態を肌で感じた徳永さんは、帰国後、上司に退職願を出した。

カンボジアは男性よりも女性が多い。しかし女性の教育機会や雇用機会は、まだまだ限られているのが現状である。「自分が体験してきたように、働くことを通してキラキラ輝く女性たちが増えて欲しい」と、徳永さんは言う。

READYFOR?への挑戦と、今後

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